本文より
肌は洗うとうるおわなくなる
こうした行き過ぎた清潔志向は、入浴のときにも見られます。
皆さんは、体を洗うときに何で洗いますか? ナイロンタオルですか? それともスポンジですか?
これらで洗ったあと洗面器ですすぐと、たくさんの垢が浮くでしょう。それを見て、「汚れが落ちた」と思うでしょうが、じつはそれは皮膚の保護膜なのです。
私たちの皮膚は、①角質②皮脂③善玉菌という保護膜が、病原菌の侵入や紫外線などから身を守ってくれています。
タオルやスポンジでゴシゴシと体を洗うことで、わざわざこうした保護膜を削ってしまっているわけです。
これを毎日続けていると、皮膚は無防備な状態になります。すると、次のような皮膚のトラブルが頻繁に見られるようになるでしょう。
シミ・・・紫外線が皮膚を透過しやすくなり、色素沈着を起こします。また、こすり過ぎた刺激によっても色素沈着が起こります。
黒皮症・・・ナイロンタオルで背中をこすり続けると、皮膚は削られた保護膜を回復させようとして、角質を増やそうとします。その結果、背中の皮膚が真っ黒に変化する「黒皮症」が現れます。
肝斑・・・化粧を落とそうとして洗顔し過ぎても、保護膜が失われてしまいます。まず、紫外線と色素沈着によって頬にシミができます。それを隠そうと厚化粧をして、化粧を落とそうとスクラブ洗顔をすると、レーザーでも治らない頑固なシミができ上がります。これが「肝斑」です。
かかとのかさつき・・・かかとは全体重がかかるため、角質ができやすい場所です。この角質を軽石で削ってしまうと、体はさらに角質を作って保護しようとします。かかとはこすったり削ったりせず、湯上がりに保湿クリームをたっぷり塗って保護すれば自然と柔らかくなります。
乾燥性皮膚炎・・・風呂で体を洗いすぎると皮膚が乾燥します。特に冬は寝るときに体中がかゆくなります。それをかくと、毛穴がつぶれ汗がでなくなるため、夏になって寝汗をかくようになったときに、さらにかゆくなります。
こうした皮膚のトラブルを回避し、改善させていくには、まず体を洗いすぎる習慣を改めて行くことが大事です。
手のひらで石鹸を泡立てて、陰部や足の裏など汚れている部分をなで洗いをするだけで十分、手のひらでなで洗いしていると、乳ガンやリンパ節の腫れも早期に発見することができて一石二鳥でしょう。
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